勝つことが柔道の目的ではない ~人間教育としての柔道~

柔道のイメージは?と聞かれたらどう答えますか?
『相手と激しく組合って、大技で豪快に投げる!』『絶対金メダル』という声が聞こえてきそうです。
日本一になることや日本代表でオリンピックなどの国際大会で金メダルを目指し、「試合で勝つこと」を目的とした「競技柔道」が一般的なイメージなのではないかと思います。

 

私自身も中学2年生から全国チャンピオンになることを目指し、実業団へ入ってからはオリンピックを目指して「競技柔道」ひと筋でした。
「チャンピオンになること」、「強くなること」が柔道をする私の全てでした。

 

 

試合会場やテレビで柔道の試合を観たことがありますか?
テレビで柔道の試合が放映されるときは、我が家では子供たちとテレビの前にかじりついて観ています。
柔道をやっている長男・長女と、柔道をやっていない次女の三兄弟。
テレビで柔道を観戦する時は、ルールがわからない次女も一緒になって食い入るように試合を見つめています。

 

世界で活躍する日本代表選手たちの豪快な技が決まった瞬間はとてもかっこ良いです。必死に戦う選手の姿を見るのもとても感動します。緊張感のある試合、必死に戦う姿は、ルールのわからない子供をも惹きつけるのだなと思います。

 

 

試合に勝つために目標に向かい、日々稽古やトレーニングを積み重ねていくプロセスも含め「競技柔道」もとても素晴らしいものです。

厳しい勝負の中で勝つこと、負けることから多くの学びもあるでしょう。

 

 

私は柔道の試合で、勝ったときよりも負けたときに多くのことを学びました。
努力をしたから必ず結果がでる(勝てる)わけではないことを始め、厳しい現実を突き付けられ、そこから数えきれないことを学びました。
それと同時に、試合で負けても諦めずに努力を続ければ、負けは先に繋がることも学びました。
競技柔道を通して私が学んだことは、柔道以外の人生においても通じる一生の財産だと思っています。

 

 

大人になって柔道について学び直したときに、柔道には競技柔道だけでなく【人間教育】としての真の目的があることを改めて知りました。

 

 
《柔道の真の目的は人間教育》
 
嘉納治五郎師範は、柔道修行の目的は、攻撃・防御の練習によって身体を鍛錬して強健にし、精神の修養につとめて人格の形成をはかり、社会に貢献することであると示されています。
 
単に強くなることだけではなく、あいさつができたり、人にやさしくしたり、きまり事を守ったり、一生懸命に物事に取り組める人間となり、世の中の役に立つことを目的としています。

 
 
「嘉納治五郎師範 遺訓」
 
柔道は心身の力を最も有効に使用する道である

その修行は攻撃防御の練習に由って

身体精神を鍛練修養し軌道の神髄を体得する事である

そうして是に由って己を完成し世を補益するが

柔道修行の究竟の目的である
 

(公益財団法人全日本柔道連盟発行 2020年カレンダーより引用)

 

 

嘉納治五郎師範は、柔道の目的は勝つことではなく、身体、精神鍛錬と人間教育であり、世の役に立つ人になること、と伝えています。

 

 

柔道修行で得た体の力や心の力(強さ)を善いことに使い、周りの人たちと信頼しあって助け合いながら、良い世の中にしていくために社会貢献をしていく。
その先に繋がるのが《世界平和》であるという「柔道」の奥深さ。

 

 

柔道を通して学んだことを活かし、皆が力と知恵を出し合って譲り合い助け合いながら社会のために活躍していくことができたら、「平和」に繋がっていくと思います。
「人間教育」としての柔道の目的に大変感銘を受けています。

 

 

日本発祥の武道である柔道、「人間教育」である柔道を、大人も子供も老若男女問わず、生涯を通して経験してほしいと思っています。

 

 

志道館フリースクールクラスは、1日のカリキュラムの中で「柔道」と「勉強」を主として学んでいきます。
心身共に鍛え成長(成功)を積み重ねて、自分も周りも大切にしながら、社会貢献していける人に成長していけるように一緒に「柔道」を学びましょう!!

 

 

 

 

 

野尻 麻実

 

 

 

 

Follow me!

柔道トレーニングプログラムとは

『志道館 柔道トレーニングプログラム』は3歳〜10歳までのお子様一人ひとりの特性に合わせた完全個別指導です。
本クラスでは「カラダ」にフォーカスし、《柔道特有の動き》と《柔道用の特性》を活かした【感覚統合運動(SAQトレーニング)】に取り組みます。
本プログラムを通して、お子様の未発達な身体感覚を補うことで、「セルフ・エスティーム」を確保し、「社会適応力」を獲得することを目的としています。

身体と心の両方で、子ども達が自分の人生を自信を持って歩み、将来世のため人のために自分の力を使うことができる人になるサポートをいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA